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お盆・お彼岸
2021.08.26 お彼岸とは何の日なの?お参りするぬはどんなことに注意すればいい?
目次
夏の暑さも和らいでいき少しずつ秋風が薫ってくる9月の時期。秋分の日がやってきますね。この頃になってくると涼しい風が爽やかな気持ちにさせてくれます。
この日はお彼岸の中日とされているのですが、2021年のお彼岸は9月20日(月)~9月26日(日)。ただ何気なく迎えてくるこの時期はどのような意味があるでしょうか?
そこでこの記事ではお彼岸がどのような日で何をすべきなのかを解説していきます。
1.お彼岸とはどのような日?
知っているようで詳しく知らない”お彼岸”。一体どのような日なのでしょうか?
1年の中でお彼岸は3月の”春彼岸”と9月の”秋彼岸”がありますが、3月は春分の日、9月は秋分の日を中日としてその前後3日間の7日間がお彼岸として定められています。
1-1.仏教から見るお彼岸
お彼岸の定義を調べてみると”六波羅蜜”というキーワードが出てくるのですが、”六波羅蜜”の”波羅蜜”は般若心経にある”波羅蜜多”という言葉と同じ解釈をすることができます。
「至彼岸」という意味があり仏教では「悟りに至る境地」という意味があるのです。言い換えると「彼岸に到達すること」という理解をしてもいいでしょう。
1-2.法的な解釈では
この”六波羅蜜”は現世に生きながら彼岸の世界に辿り着くために修行という意味があるのですが、祝日の”春分の日”と”秋分の日”を法律上の定義を見てみると「春分の日は自然を称えて全ての生物を慈しむ祝日」であり、秋分の日は「祖先を敬いあの世にいる人を偲ぶ祝日」とされています。
日本人には太古の昔から自然に存在するものに神が宿り共存共栄していく思想が流れていました。このような思想は、お彼岸に先祖を始め生きとし生けるもの全てに敬いと慈しみの心を持って感謝するという習慣に繋がっているのもかもしれません。
2.お彼岸は何をする日?
人のために善行を施す”布施”、戒律を守る”持戒”、災いを認めて耐える”忍辱”、努力を続ける”精進”、静かな心を保つ”禅定”、真理を正しく見極める”智慧”の6つこそが”六波羅蜜”。
お彼岸は、先祖を感謝することと同時にを現世に生きる私たちが”六波羅蜜”を意識しなくてはならない期間でもあるわけです。
とは言うものの、六波羅密の修行を意識することは中々難しいものです。
ここは川を挟みあの世を意味する”彼岸”と私たちが生きるこちらの世界の”此岸(しがん)”か結ばれやすいお彼岸の期間中にお墓参りをすることで、ご先祖さまと交流し六波羅密の心境に近づきたいものです。
3-1.お参りの時には何を用意すればいい?
まずお参りの時に何を用意すべきでしょうか?
用意するものは、生花・数珠・線香・ローソク・マッチかライター、そして故人の好物だった食べ物や飲み物と置くための半紙があればいいでしょう。また、タワシやゴミ袋も持つて行くようにしておいてください。
お寺にあるお墓にお参りする場合は、本堂にお参りしてお墓に向かいます。
霊園だと管理事務所でバケツや杓を借りて水を汲んでお墓に向かいましょう。
お墓では、墓石・花立て・香炉を掃除した後に花や食べ物をお供えし線香を立ててからお参りします。
お参りが終わると、半紙のお供えものを引き上げ、ゴミを全て回収して帰るようにしましょう。
3-2.服装は日常の服で大丈夫?
服装はお墓の掃除がしやすいような格好が望ましいと思われます。
3-3.お参りする時間帯
お墓参りする時間帯としては、朝や日中に行くことが良いと言われています。その理由はお墓参りするより別の用事を優先させてしまうと、ご先祖さまに失礼にあたるという考え方があるためです。
但し、地域によっては日が暮れてからお参りをするような慣習のケースもあるので、地元の風習に合ったお参りを心がけてください。
4.お墓参りするときの注意点
ここでお墓参りをする時に注意しなくてはならない点を押さえておきましょう。
4-1.落ち着いた服装で臨む
お参りする時の服装は、あまり派手にならないようにしておくことが大切です。
前述の通りお墓掃除のために動きやすい格好が望ましいのですが、法要の時以外であればカジュアルな格好でも問題はありません。
但し、ご先祖さまに挨拶をするお彼岸のためにタンクトップ姿やショートパンツ・サンダルなどでお参りことは避けるべきです。また、香水も避けた方が無難。
ご先祖さまに挨拶をするのですから、どのような格好はすべきかよく考えて服装を選んでくたさい。
4-2.大声ではしゃがない
お墓はご先祖さまが眠る場所。お参りする側は心静かにして手を合わせたいものです。
そのために大声ではしゃいだりお墓の周りを走り回るようなことはしてはなりません。
子供さんも一緒にお参りする場合は、おとなしくさせることが難しいかもしれませんか、できるだけ意識しておくことです。
4-3.ほかのお墓に入ってはNG
この他にも他にお墓がたくさんある墓地では、他のお墓に立ち入ることは絶対にやってはいけません。
掃除で使った杓を立てかけることやお墓に寄っ掛かることもタブーです。
特に子供さんがふざけて他のお墓に入ってしまわないように注意を促しておくことも必要です。
5.ご先祖さまに感謝するお彼岸
ここまでお彼岸の意味やお墓参りする時のマナーや注意点について説明してきました。
お彼岸は私たちがこの世に生を受けたことをご先祖さまに感謝する時でもあります。
日頃、平穏無事に生活できていることをご報告することで、ご先祖さまとの心の交流を深めてくたさい。